スリランカから日本で働くまでの流れ|面接から入国まで

スリランカ人材が特定技能で日本で働くまでの流れ

近年、日本では少子高齢化や人口減少などを背景として、さまざまな業界で人手不足が深刻になっています。そのため、特定技能制度を利用して外国人材を受け入れる日本企業が増えています。スリランカから日本で働くことを希望する方も増えており、介護、製造業、農業、外食業、宿泊業など、幅広い分野でスリランカ人材が活躍しています。

しかし、スリランカから日本で働くためには、単に日本企業の求人に応募するだけではありません。日本語能力や技能試験、企業との面接、雇用契約、在留資格認定証明書(COE)の申請、ビザ申請、日本入国前の準備など、いくつかの段階を順番に進める必要があります。

ここでは、特定技能制度を利用してスリランカから日本で働くまでの一般的な流れについて、面接から入国、さらに入国後の支援までを分かりやすく解説します。

1. 日本語能力・技能試験の準備

特定技能制度を利用して日本で働くためには、原則として、希望する分野に応じた日本語能力と技能に関する要件を満たす必要があります。そのため、日本で働きたいと考えたら、まず試験に向けた学習を始めることが重要です。

日本語能力については、一般的にJFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)や日本語能力試験(JLPT)などが利用されます。特定技能1号では、日常生活や職場で必要となる基本的な日本語によるコミュニケーション能力が求められます。試験に合格するためには、単語や文法を覚えるだけではなく、会話、聞き取り、読解などをバランスよく学習することが大切です。

また、特定技能では、働く分野ごとに技能試験が設定されています。例えば、介護分野で働く場合には介護に関する知識や技能、農業分野であれば農業に関する知識、外食業であれば衛生管理や調理・接客など、分野ごとに必要な能力を確認する試験があります。

そのため、スリランカで日本語を勉強する場合は、将来どの分野で働きたいのかを早い段階で決めておくと、効率的に準備できます。日本語学校や教育機関、研修機関などを利用し、日本語学習と技能学習を並行して進める方法もあります。

さらに、日本で働くためには、試験に合格することだけでなく、実際の職場で使う日本語を身につけることも重要です。例えば、介護職であれば利用者との会話、製造業であれば安全に関する指示、農業であれば作業内容の説明、外食業であれば接客表現など、仕事によって必要な日本語は異なります。

日本語と技能の準備を早めに始めることで、その後の求人応募や面接にも自信を持って臨みやすくなります。日本で長く働くことを目指すのであれば、試験合格だけを目標にするのではなく、入国後の仕事や生活まで考えて学習することが大切です。

日本語能力・技能試験の準備

2. 求人への応募・企業とのマッチング

日本語能力や必要な技能試験などの条件を満たしたら、日本企業の求人に応募します。求人を探す際には、単に給与が高いかどうかだけで判断するのではなく、仕事内容、勤務地、勤務時間、休日、給与、福利厚生、住居、交通費など、さまざまな条件を確認することが重要です。

特定技能の求人には、介護、製造、農業、外食、宿泊、建設など、さまざまな分野があります。同じ分野であっても、企業によって仕事内容や勤務条件は大きく異なります。例えば介護職の場合、特別養護老人ホーム、病院、介護老人保健施設など、勤務する施設によって仕事の内容や環境が変わる場合があります。

また、勤務地についても十分に確認する必要があります。東京や大阪、名古屋などの都市部だけでなく、地方の企業でも外国人材を積極的に採用しています。地方の場合、都市部と比較して家賃が安い場合がある一方、交通手段や生活環境が異なることもあるため、入国前に確認しておくことが大切です。

企業とのマッチングでは、外国人材側だけでなく、企業側も候補者について確認します。日本語能力、技能、これまでの職務経験、仕事に対する考え方、コミュニケーション能力、協調性などが確認される場合があります。

特に日本企業では、長期間安定して働くことができるか、職場のルールを守ることができるか、他の社員と協力して仕事ができるかといった点も重要視されます。そのため、求人に応募する前に、自分の経験や得意なこと、将来の目標などを整理しておくとよいでしょう。

また、求人内容について分からないことがある場合は、応募前に確認することが重要です。給与の支払い方法、残業の有無、休日、寮費、食費、制服代など、入国後の生活に関係する条件についても事前に理解しておくことで、入国後のトラブルを防ぐことにつながります。

スリランカ人材と日本企業の双方にとって、良いマッチングを実現することが、長期的な就労につながる重要なポイントです。

求人への応募・企業とのマッチング

3. 企業との面接

求人への応募後、書類選考などを通過すると、日本企業との面接が行われます。近年ではオンライン面接も多く利用されており、スリランカに住んでいる方でも、日本へ渡航することなく日本企業の採用担当者と面接することができます。

面接では、これまでの仕事の経験や学歴、保有資格などだけでなく、「なぜ日本で働きたいのか」「なぜこの会社を選んだのか」「将来どのようになりたいのか」といった質問を受ける場合があります。また、基本的な日本語でコミュニケーションができるかどうかも確認されることがあります。

特定技能の面接では、試験の点数だけでは分からない部分も重要です。例えば、時間を守ること、相手の話を最後まで聞くこと、質問に対して分かりやすく答えること、明るく挨拶することなど、基本的なコミュニケーション能力も大切です。

オンライン面接の場合は、カメラの位置、インターネット環境、マイク、背景、服装などにも注意しましょう。面接の直前に通信トラブルが発生すると、企業に悪い印象を与える可能性があります。そのため、事前に接続テストを行っておくことをおすすめします。

また、面接では「日本で働く目的」を明確に伝えられるように準備しておくことも重要です。例えば、日本で仕事の経験を積みたい、日本語能力を向上させたい、専門的な技能を身につけたいなど、自分自身の目標を整理しておくと、質問にも答えやすくなります。

さらに、介護、製造、農業、外食、宿泊など、分野によって質問内容が変わることがあります。希望する仕事の仕事内容を理解し、実際の業務をイメージしたうえで面接練習を行うことが大切です。

企業側も、面接を通して候補者が自社の仕事内容や条件を理解しているかを確認します。そのため、外国人材側も分からないことがあれば、面接時や面接前に確認することが重要です。

面接は企業が候補者を選ぶ場であると同時に、候補者が企業を知るための重要な機会でもあります。双方が仕事内容や条件を正しく理解することで、入社後のミスマッチを減らすことができます。

企業との面接

4. 採用決定・雇用契約

面接に合格すると、企業から採用の連絡を受け、具体的な雇用条件について確認したうえで雇用契約を締結します。日本で働くことが決まったという嬉しい段階ですが、契約内容を十分に確認することが非常に重要です。

雇用契約では、基本的な給与、勤務時間、休日、仕事内容、勤務地、契約期間などを確認します。また、残業があるのか、夜勤があるのか、手当がどのように支給されるのかについても確認しておくと安心です。

特に重要なのが、給与から何が控除されるのかという点です。税金や社会保険料だけでなく、会社の寮に入る場合には家賃や水道光熱費などが給与から差し引かれることがあります。入国前に手取り額をイメージできるよう、企業や関係機関に確認しておくことが大切です。

また、住居についても確認が必要です。会社が寮を用意するのか、自分でアパートを探す必要があるのか、家具・家電が用意されているのかなどによって、日本での生活準備が変わります。

外国人材にとって、日本の雇用契約書や労働条件通知書には分かりにくい日本語が含まれている場合があります。内容を十分に理解しないまま署名するのではなく、分からない点があれば、企業や支援機関などに確認しましょう。

企業側にとっても、外国人材が契約内容を正しく理解しているか確認することが重要です。仕事内容や労働条件について入国前に十分な説明を行うことで、入国後の誤解やトラブルを防ぐことができます。

採用が決まったことはゴールではなく、日本での就労生活のスタートです。入国後に安心して働き続けるためにも、契約内容を双方が正しく理解しておくことが重要です。

スリランカから日本で働くまでの流れ 面接から入国後支援

5. 在留資格認定証明書(COE)の申請

雇用契約などの準備が整った後は、日本で特定技能として働くための在留資格に関する手続きを進めます。海外から新たに日本へ入国する場合には、原則として日本側の企業などが必要な書類を準備し、出入国在留管理庁へ在留資格認定証明書(COE)の交付申請を行います。

COEは、外国人が日本で行う活動が、申請した在留資格に該当することなどを確認するための重要な書類です。特定技能として働く場合には、雇用契約、技能試験、日本語能力、受入れ企業に関する書類など、さまざまな確認事項があります。

COEの申請では、外国人材本人に関する書類だけでなく、受入れ企業に関する書類なども必要になる場合があります。そのため、企業、外国人材、登録支援機関などの関係者が連携し、必要書類を正確に準備することが重要です。

書類に不備や不足がある場合、追加資料の提出を求められたり、審査に時間がかかったりする可能性があります。そのため、申請前に必要書類を確認し、氏名、生年月日、住所、パスポート情報などの記載内容に誤りがないか確認することが大切です。

また、COEの申請から交付までにかかる期間は、申請時期や個別の事情などによって異なる場合があります。そのため、採用決定後は余裕を持って準備を進めることが重要です。

スリランカから日本へ来る場合、COEの取得は日本入国に向けた大きなステップとなります。ただし、COEが交付されたからといって、それだけで日本への入国手続きがすべて完了するわけではありません。その後、原則として査証(ビザ)に関する手続きも必要になります。

企業と外国人材がそれぞれの役割を理解し、必要書類を早めに準備することで、手続きをスムーズに進めやすくなります。

在留資格認定証明書(COE)の申請

6. ビザ申請

COEが交付された後は、日本へ入国するために必要な査証(ビザ)の申請手続きを進めます。スリランカから日本へ渡航する場合には、日本側から案内される必要書類や、申請時点での最新の手続き方法を確認して準備することが重要です。

ビザ申請では、パスポート、COEなどの必要書類を準備します。申請方法や提出場所、必要書類などは変更される可能性があるため、申請する時点で日本側の公的機関や在外公館などから最新情報を確認することが大切です。

特に、パスポートの有効期限や氏名、生年月日などの情報が、COEやその他の書類と一致しているか確認しておきましょう。書類の情報に違いがある場合、手続きに時間がかかる可能性があります。

また、ビザ申請に必要な書類を準備する際には、コピーや写真などの形式にも注意が必要です。提出する書類については、最新の案内に従い、必要なものを漏れなく準備することが重要です。

ビザ申請が完了した後は、審査を経て査証が発給されます。査証が発給されたら、航空券の手配や日本入国に向けた準備を具体的に進めることになります。

ただし、ビザ申請の前後には、航空券、住居、空港から勤務先までの移動方法、必要な荷物など、さまざまな準備があります。企業や登録支援機関などから案内を受けながら、一つずつ確認していくことが大切です。

初めて日本へ来る方にとって、ビザ申請から入国までの期間は不安を感じることもあります。だからこそ、必要な手続きとスケジュールを事前に整理しておくことが重要です。

ビザ申請

7. 日本入国前の準備

ビザの取得後は、日本での生活を開始するための準備を進めます。日本で働くことが決まった後は、仕事の準備だけでなく、生活面についても事前に理解しておくことが大切です。

まず確認しておきたいのが、日本の生活ルールです。ゴミの分別やゴミを出す曜日、集合住宅での騒音、共有スペースの利用方法など、スリランカとは異なるルールが多くあります。特にゴミ出しは地域によってルールが異なるため、入国後に住む地域のルールを確認しておきましょう。

交通ルールについても事前学習が必要です。自転車を利用する場合には、道路交通法上のルールを守る必要があります。歩行者、自転車、自動車それぞれの交通ルールを理解し、安全に生活することが重要です。

また、日本で生活するためには、銀行口座、携帯電話、住民登録、健康保険など、さまざまな手続きがあります。入国後に企業や登録支援機関から案内を受ける場合もありますが、基本的な内容を事前に理解しておくと安心です。

仕事についても、勤務先の場所、勤務時間、通勤方法、制服、安全靴など、必要なものを確認しておきましょう。特に製造業や建設業などでは、安全に関するルールを守ることが非常に重要です。

さらに、日本の職場では「報告・連絡・相談(報連相)」が重要視されることがあります。仕事で分からないことや問題が起きた場合に、自分だけで判断せず、上司や担当者へ相談することを意識しておくとよいでしょう。

日本企業や登録支援機関による入国前の説明も重要です。生活ルール、職場のルール、相談窓口、緊急時の連絡先などを事前に説明してもらうことで、日本での生活をより安心してスタートできます。

日本に来ることだけを目標にするのではなく、「日本で安全に、長く働くためには何が必要なのか」を考えて準備することが大切です。

日本入国前の準備

8. 日本へ入国

必要な手続きが完了し、いよいよ日本へ入国します。スリランカから日本へ到着した後は、空港で入国に必要な手続きを行い、その後、勤務先や住居がある地域へ移動します。

初めて日本へ来る方にとって、日本の空港や公共交通機関は分からないことが多いかもしれません。そのため、事前に空港から住居までの移動方法を確認しておくことが重要です。企業や登録支援機関が空港からの送迎を行う場合には、集合場所や連絡方法などを事前に確認しておきましょう。

住居に到着した後は、部屋の使い方や設備について説明を受けます。電気、ガス、水道、給湯器、エアコン、洗濯機など、日本で初めて使う設備がある場合もあります。分からない場合は、無理に操作せず、担当者に確認することが大切です。

また、入国後には市区町村での手続きなど、生活を始めるために必要な行政手続きを行う場合があります。必要な手続きについては、企業や登録支援機関などから案内を受けながら進めます。

勤務開始前には、会社から仕事内容、勤務時間、休憩時間、職場のルール、安全衛生などについて説明を受けることがあります。特に工場、介護施設、建設現場などでは、安全に仕事をするためのルールをしっかり理解することが重要です。

日本での最初の数週間は、仕事だけでなく生活面でも分からないことが多い時期です。言葉の問題や生活習慣の違いによって困ることがあれば、一人で悩まず、会社の担当者や登録支援機関などに相談しましょう。

日本入国は、手続きの終わりではなく、日本での仕事と生活のスタートです。入国後に安心して新しい生活を始めるためには、周囲のサポートを受けながら、一つずつ日本の生活に慣れていくことが大切です。

日本へ入国

9. 入国後の支援

特定技能1号の外国人材を受け入れる場合、受入れ企業には制度上必要な支援を適切に実施することが求められています。外国人材が日本で安定して働き、生活できるようにするためには、入国後の支援が非常に重要です。

入国後の支援には、日本で生活するためのルールや必要な手続きについて説明する生活オリエンテーション、相談・苦情への対応、定期的な面談などがあります。また、必要に応じて行政機関や関係機関への手続きについてサポートを受ける場合もあります。

特に日本に初めて住む外国人にとっては、生活の中でさまざまな疑問が出てきます。例えば、病院に行きたい場合、ゴミの出し方が分からない場合、電車やバスの利用方法が分からない場合、職場で困ったことがある場合などです。

仕事上の問題についても、外国人材が日本語で自分の状況を十分に説明できない場合があります。そのため、相談できる窓口が明確になっていることが安心につながります。

登録支援機関を利用する企業の場合、特定技能外国人に対する支援業務の一部または全部を登録支援機関に委託することがあります。登録支援機関は、企業と外国人材の間に入り、必要な支援を行う役割を担います。

また、定期的な面談を通して、仕事や生活に問題がないか確認することも重要です。外国人材が「困っているけれど相談できない」という状態にならないよう、企業側からも積極的にコミュニケーションを取ることが望まれます。

外国人材にとって、日本で長く働くためには、仕事の能力だけでなく、日本の生活ルールや職場文化を理解することも大切です。一方、企業側も外国人材の文化や言語の違いを理解し、必要なサポートを行うことが求められます。

企業、外国人材、登録支援機関がそれぞれの役割を理解し、継続的にコミュニケーションを取ることで、職場でのトラブルを減らし、外国人材が安心して働ける環境を作ることができます。

入国後の支援

まとめ

スリランカから日本で特定技能として働くまでには、いくつもの手続きと準備があります。

基本的には、

日本語・技能試験の準備
求人応募・企業とのマッチング
企業との面接
採用決定・雇用契約
在留資格認定証明書(COE)の申請
ビザ申請
日本入国前の準備
日本入国
就労・生活支援

という流れで進みます。

特に重要なのは、入国することだけを目的にするのではなく、日本で安心して長く働くことを考えて準備することです。日本語能力や技能を身につけることはもちろん、面接対策、雇用条件の確認、日本の生活ルールの理解なども大切です。

また、日本企業にとっても、外国人材を採用する際には、採用手続きだけでなく、入国後の生活や就労を継続的にサポートする体制を整えることが重要です。

当社は登録支援機関として、スリランカ人材と日本企業をつなぎ、採用前のマッチングから面接、入国に必要な準備、そして入国後の生活・就労支援まで、企業様と外国人材の双方をサポートしています。

「スリランカ人材を採用したい」「特定技能制度について詳しく知りたい」「外国人材の入国後の支援について相談したい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。